宇野亜喜良さん、約40年ぶりに改めて好きになりました
小学4年生の時の教科書をいまだに持っている。
その中に「小さな青い馬」というお話があって
挿絵が大好きだったので処分せずに残しておいたのだ。
お話も大好きだったが
宇野亜喜良さんの挿絵がとっても良かったので
強く印象に残ったんだと思う。
私の中での宇野亜喜良さんとは
「教科書の挿絵を描いた人」
で完結していて、社会人になった後
イラストレーターだと知るも、なぜかそれ以上追いかけなかった。
先日実家に帰省した時、久しぶりにその教科書を開いた。
変わらず大好きな絵がそこにあって
この教科書のエピソードを初めて両親に話した。
東京に戻ってしばらくすると母から
「東京オペラシティアートギャラリーで宇野亜喜良展やってるよ」
とメールがあった。
おお!なんかタイミングがすごい。
行ってみようかな、という気になった。
まず会場に入ると、人の多さにびっくり!
そして、進むにつれ後悔の嵐。
あぁ、もっと早くに知っていればなぁ。。
これまでの展覧会も見に行けたのになぁ。。
どの作品を観ても私の細胞が気持ち良くなってるのが分かる。
ずっとその場にとどまって眺めていたい。
とにかく絵がとんでもなく上手い。
タッチやデザイン、色、構図、どれも完璧。
(そんなの私ごときが言うまでもないが…)
特に線画の揺らぎに惚れ惚れする。
ストロークが心地良すぎる。
どんなモチーフも確かな画力で魅せる。
絵本も手がけていたり、舞台美術やポスター、雑誌、立体人形まで!
その仕事量たるや凄まじい。
そしてどれもかっこいい!
教科書に載っていた「小さな青い馬」は
1970年に絵本が出版されていた。
その原画は教科書のそれとはタッチが違っていたが
原画を前に涙が出てきた。
この日は飯田橋で打ち合わせがあったので、そのついでにと思い
打ち合わせ前2時間ほどでサラッと観ようとしていた自分に腹が立つ。
グッズコーナーで画集や葉書を見る時間なんてなく
最後の方も流し見して駅に走ったほど。
帰宅してから「宇野亜喜良さん」をネットで検索し
初めて見るお顔に「素敵♡」とつぶやいてしまった。
90歳ご存命に感謝。
ジャン・ミッシェル・バスキアに次いで私の神様になった。
母からまた「ラジオに出演するらしいでー」というお知らせあり(笑)
小学4年生のときに火が付いた私の「宇野亜喜良さん」が
ここへ来て燃え始めた。
タイミングっておもしろいなぁ。
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